中央労働委員会、全面和解へ!
ユニオンスクエア251号 (2009年1月13日)
中央労働委員会、全面和解へ!
明けまして、おめでとうございます。
世間では100年に一度の大不況と経済アナリストが騒いでいますが、戦争で何もかも100年に一度 はアメリカ発の直訳でしょうか?
組合活動では、1月7日の中央労働委員会において全面和解へ向けて大きく前進している事をまずご報告さ せていただきます。今年はうし年。牛歩のごとく一歩一歩前進する年でありたいと思っています。
冬季一時金団体交渉② 1月6日 18:00~19:30
【冬季一時金】昨年末、たった1回の団交で一方的に打ち切られた一時金交渉が再開されました。ユニオンでは、評価による減額は社長との約束違反であり、認める事はできない旨伝えました。当社の一時金は業績に比例した他社の賞与とは基本的に異なります。年2回の一時金は基本的に支給額が決定しているからです。もちろん月々の賃金に年間2回の昇給があるように、一時金にも昇給がありますが、社長発言にもあったように、業績の悪い時でも支給額が下がることは一度もありませんでした。この歴史は組合の調査では、この30年間変わることなく続いています。この事から平河工業社の賃金体系は年俸制と言うことができます。
一時金の減額は一昨年(平成19年12月)の冬の一時金から始まりました。この段階の減給は支給明細書に明確に減給の額が記入されていました。しかし、昨年(平成20年7月)の夏の一時金では高額の減給が発生しました。しかしこの減給の制裁に対して会社は支給明細書には記入を行いませんでした。組合としては証拠を残さない対策との認識でしたが、会社は「減額金を記入するとご家族に知れ、気の毒だから」との言い訳でした。そして、今回会社が持ち出している減給は支給額の1割という高額なものです。しかも一割の社員に対して行うという信じられない行為です。世間で言う業績に応じて支給される一時金であれば法律的にも許される行為ですが、会社がどのように弁明しようとも、実質年俸制である以上減給は違法であると言わざるをえません。以上の事から減額金は速やかに本人に返還するよう求めました。
【社内虐(いじ)め】本社でお気づきの方も多かったと思いますが、会社ぐるみと思われる社内虐(いじ)めがあり、凍りついたような職場の雰囲気が続いていました。職場ミーティングの席上「おとなの事情かもしれないけど、こんな事は止めようよ!」と勇気ある発言があり、虐(いじ)めは沈静化して行きました。
しかし今度は本当に些細(ささい)な事で人事課が始末書を業務命令と称して要求するなど異常事態は続いています。ユニオンでは団交議題に上げた以上、本件に関しては全て団交でやるよう求め、個人の話し合いは一切認めない方針を告げました。
【安全衛生】昨年12月2日、小竹事業所で生命に関わる重大な脳血管疾病が発生しました。長時間に及ぶサービス残業など、事業主の安全配慮義務違反も考えられ、事故発生直後から団交の申し入れを続けていました。
冒頭、I氏の月間100時間を超えるサービス残業の実態と労災申請の有無について質問しましたが、和田人事課長は「I氏の残業時間は普通の営業と同じ程度の42時間位で過労と言える状況になかったので、労災保険の申請はしていない。またサービス残業などは一切無い。そんな事は誰が言っているのですか」と逆質問されました。また、安全衛生委員会も本件に関して開催していないとの事でした。また、「ユニオンの組合員で無い方であり、残業時間も法定内なので、これ以上は個人の問題なので団交ではお話できない」との事でした。
これに関連して、本社では安全衛生委員会はやらないと明言し、新年から法令遵守しない姿勢を強調するなど人事課長として、疑問の残る発言が繰り返されました。ユニオンは今回の事故は100%労災保険が適用される『過労による疾病』と認識しています。サービス残業の蔓延は全社的な問題であり、看過できない事項ですので、引き続き安全衛生に関して団交を求めていきます。
中央労働委員会報告 1月7日 15:00~18:00
1月7日午後中央労働委員会において5回目の和解交渉が行われました。会社側も責任者が出席して前向きな話し合いがもたれており、組合は、その姿勢を高く評価しています。
ユニオンでは既に発令された、東京都労働委員会の不当労働行為救済命令の内容に囚(とら)われず、基本労働協約の締結を含めて解決に向け話し合っていきます。(救済命令の内容は『平河工業社 不当労働行為』でネット検索できます)
尚、基本労働協約の一方的な破棄に関して、今週中にも東京都労働委員会に救済の申し立てを行う予定です。
ザ・コラム 【金羊社】
昨年12月に金羊社(きんようしや)の見学と同社の浅野社長のお話を聞く機会がありました。浅野社長は昨年まで全国印刷工業組合連合会の理事長として、構造不況に苦しむ印刷会社の応援に全国を飛び回られていました。現在は我々の会社でもおなじみのDTPエキスパート試験を主催している印刷技術協会の会長をされるなど、精力的に業界の発展に尽力されています。また、公職のみならず金羊社の発展は業界の注目を集めています。金羊社はかつてLPレコードのジャケットの制作において、圧倒的シェアを獲得し常に業界ナンバーワンでした。その主力商品である"LPジャケット"という商品が20年前に世の中からなくなりその経営環境の激変は想像にあまりありました。この日の講演は「印刷関連産業の現状といく末、金羊社のビジョン」と題して行われました。 浅野社長は「業態変革」「ワンストップサービス」等を提起し、常に業界に熱いメッセージを送り続けています。実績に裏付けられた経験を軽いジョークを交えながら易しい言葉でお話いただき、メモを執る手が休まる事はありませんでした。
経営ビジョンに裏付けられた工場施設は息をのむすばらしさでした。フイルム管理方法など詳細は個別にその都度お話ししたいと思います。 正面玄関入り口には活版印刷機に文選台と植字台、その奥に大きく場所をとっているフレキソ印刷機。いずれも一時はオフセット印刷やグラビア印刷に淘汰されていった印刷方法ですが、FSC COCの認証に伴い環境に優しいオンリーワンを目指す会社が、次の環境変化に備え常にチャレンジしている姿勢が見えました。「会社は社員が幸せになるための道具、だから手入れをして使いやすく変えて行こうよ」という社長のメッセージが心に残りました。
私たちは、働く者の利益を考える平河工業社唯一の労働組合です。
| 固定リンク

コメント